当協会は、「令和5年度Sport in Life 推進プロジェクト(スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業)」の採択を受け、事業が完了し、報告を行いました。
今回の取り組みは、企業が従業員の健康づくりに投資する「健康経営」の考え方をもとに、協力企業4社を対象に就業時間中に体力測定や運動プログラムを実施、また企業を通じて全従業員に地域のスポーツイベントを紹介することでどの程度、スポーツ実施率が向上するか調査を行いました。
また、従業員にアンケートを実施し、スポーツ習慣の有無が、働きがいや労働生産性、働きやすさに影響を及ぼしているのか調査を行いました。
【スポーツ実施者の増加効果】
•スポーツ実施意欲が高まったという回答者が全体の26%
•地域スポーツイベントへの参加者数延べ113名
•職域内スポーツプログラム(ちょいスポ)参加率がB社6.7%、C社21.3%、D社38.6%(延べ参加者数で算出)
【介入前後アンケート調査による主な分析結果】
①今回の介入プログラムでは、スポーツ実施意欲等に変化はなかった
②スポーツ習慣ありの人はない人と比較し、絶対的プレゼンティーズム、活力、熱意、没頭、スコア、会社信頼度、自己健康観が有意に高い
③「ちょこスポ」に参加した人はスポーツ意欲が高まった、少し高まった人が有意に多く、変化なしが少ない。「地域スポーツイベント」に参加した人は、スポーツ意欲が高まったが有意に多く、変化なしが少ない
④スポーツ習慣のない人が「ちょこスポ」に19名、「地域スポーツイベント」に4名参加
⑤スポーツ習慣ありは、男性40-59歳で全体的に好影響を与え、女性は年代別で異なる
*発表を行い、エビデンスとしてスポーツの普及に活用する予定(一部データ)
枚方市スポーツ協会は、「スポーツの新たな価値を創造し、豊かで活力あるまちづくりに貢献します」という企業理念に基づき、この研究を通じて、「スポーツ習慣のある従業員の方が、働きがいや労働生産性等が高い」可能性を示すことができました。スポーツの新たな価値を創造できたと考えています。
さらなるスポーツの新たな価値を創造するため、今後も積極的に先進研究を行うとともに、職員の積極的なチャレンジを支援し、働きがい向上に取り組んでまいります。